【イベント概要】
■ タイトル:令和6年新年賀詞交歓会(北九州商工会議所)
■ 開催日(開始):2024-01-09 12:00 ~
■ 主 催 者:北九州商工会議所 (TEL:093-541-0181)(https://www.kitakyushucci.or.jp/ )
■ 開催場所 :リーガロイヤルホテル小倉 4階ロイヤルホール(福岡県北九州市小倉北区浅野2丁目14-2、http://www.rihga.co.jp/kokura/index.html)
新年のごあいさつ
北九州商工会議所 会頭 津田純嗣
あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
元日から能登地震、羽田空港での衝突事故、魚町の火災など連日大きな災害が発生し、大変胸を痛める1年の始まりとなってしまいました。お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみを申し上げます。また、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。魚町の火災につきましては、いち早く当商工会議所内に特別相談窓口を開設しました。今後も復旧・復興に向け全力で取り組んでまいります。被災者の皆さまが一日も早く穏やかな日常生活を取り戻されますことを心から願っております。
さて、昨年を振り返ってみますと、「スタート」と「復活」がキーワードの年であったと思います。特に大きな出来事は新型コロナウイルス禍の収束でした。ウクライナ情勢の長期化に加え、イスラエルとイスラム組織ハマスの軍事紛争など政治状況は極めて不安定でしたが、世界的危機を引き起こしたコロナ禍の収束は、ヒトとモノのグローバルな動きに急速な回復をもたらしました。
日本経済にも変化がありました。円安や原油高に伴う物価高騰は収まりを見せませんでしたが、物価高に呼応する形で「賃上げ」の動きが広がり、「半歩」ながら「経済の好循環」がスタートしました。
今年最大の目標は、回り始めた経済好循環の動きを前進・加速させることです。目標達成には今年も第一に適度な価格転嫁と確実な賃上げが必須です。全ての企業が値上げをし儲かること、そして賃上げへ繋ぐことが景気好循環継続には必要です。課題は深刻さを増すと思われる人手不足です。大企業は既にDXやロボットを活用したオートメーション化(自動化)などに乗り出しています。中小事業者の皆さんにもDXや自動化に取り組んでいただくことを強く期待しています。生産性の向上を追求し、付加価値の高い新しいサービス
の形を模索していくことがカギになります。人手不足の対応には相当の覚悟が必要ですが、あえて前向きにとらえ生産性向上への契機にできる企業が「主役」になれると確信しています。
まちのにぎわいも予想を上回るスピードで復活しました。4年ぶりに通常開催となった祭りやイベントの光景を目にして、北九州はにぎわいを創出するポテンシャルが非常に高いまちであることを改めて実感しました。ひとつ例を挙げますと、「わっしょい百万夏まつり」で若者向けの野外フェスティバルを初めて開催しましたが、「北九州にこんなに若者がいたのか」と思うほどの盛況ぶりでした。北九州は人が集まりやすい素地があります。ポテンシャルを生かすための魅力的な「コト」を一つでも多く実現できればと思っていま
す。
復活と言えば、うれしいニュースもありました。「小倉昭和館」が火災から約1年4カ月ぶりに再開を果たしました。新たな小倉昭和館は文化サロン的な意味合いを更に深めた空間になると伺っていますので大変期待しています。
当商工会議所は昨年、「還暦」となり新たなスタートとなる年を迎えて決意を新たにしています。会員の皆様に寄り添い、時代のニーズに対応した迅速なサポートを心がけていきます。今年の干支・龍のように、力強く天高く舞い上がる年にしていきましょう。